文 荷(ふみにない)


「よしなき恋を、すがむしろ・・」

 

分  類:小名狂言 二人冠者物

登場人物:太郎冠者(シテ)、次郎冠者、主


 あらすじ

 主人の恋文を届けに行く太郎冠者と次郎冠者は、交互に持ったり、竹に結びつけて二人でになったりして、能「恋重荷」の一節を謡い、恋の文は重いと言って、道で座り込む。そして文を開き、奪い合って読むうちに引き裂いてしまう。ちぎれた文を扇であおぎ、♪「風の便りに(届け)」と小歌を謡っているところへ主が来て、二人を叱る。

 
「風の便りに、風の便りに・・」
「散るは、散るは(笑)」

 みどころ

 二人で楽しく謡いながらのお使いというのが、この曲のみどころ。 能「恋重荷」をしらなくても、楽しめます。
「恋しい」と「小石」が掛けてあるなど、なかなかしゃれっ気のある作りです。 他人のらぶれたーは楽しいものですが、自分のを覗かれるといやですよね。 みなさんも横やりはやめておきましょう。
 演じる方はなかなか大変なようです。どうしても謡の方に関心が行って しまいますが、見ていて面白いのはらぶれたーを盗み見る所ですからね。 全体の構成を考えないと、面白さも半減です。見る側は、太郎次郎と 一緒にらぶれたーを覗き見る楽しみを味わって下さい。
 ところで、このお相手は一体誰なんでしょうね。どうやら若い男の子の ようです。ご主人も隅に置けませんね。

文:佐渡のきつね

 

 公演情報

 


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