樋の酒(ひのさけ)

 

分  類:小名狂言 二人冠者物

登場人物:太郎冠者(シテ)、主人、次郎冠者


 あらすじ

   いつも主人の留守中に悪さをする太郎冠者と次郎冠者。そこで、太郎冠者を絹蔵、 次郎冠者を酒蔵に閉じ込めて主人は出かけます。 蔵に閉じ込めておけば悪さができないだろうという考えです。
 二人は言いつけ通り蔵の中でじっとしていますが、 酒の大好きな次郎冠者は一人で飲みはじめます。それを見た太郎冠者も飲みたいといい、 次郎冠者は蔵の窓越しに竹の筒を渡し、酒を流して太郎冠者に飲ませます。 そのまま酒宴になり楽しく舞い謡いますが、主人が帰ってきて叱られます。

 みどころ

 大蔵流では明治以後廃止狂言になっていますが、上演しているようです。 大蔵流と和泉流では若干、話の展開が違います。
 大蔵流では蔵に閉じ込められますが、和泉流では蔵の見張りを任されるだけです。 そして樋で酒を流した後で、太郎冠者が絹倉から出てきて次郎冠者と一緒に 酒蔵で宴会を始めます。壁で隔たれたままで酒宴をするのがこの狂言の 面白い所なのですが、和泉流ではその設定は生かされていません。 しかし、素直な展開なので酒宴を楽しく見る事ができます。

文:佐渡のきつね

 公演情報

 


「狂言演目紹介」冒頭ページに戻る

トップページに戻る