分 類:重習
登場人物:祖父(シテ)、孫甲、孫乙、刑部三郎の娘
あらすじ
百歳にもなる祖父が恋をしているという噂を聞いた二人の孫が祖父を見舞う。 祖父は思いを寄せた娘が自分に投げつけた枕を笹に結び付け、 狂乱しながら現れる。孫が問いただすと、初めは隠しているが、 話をしているうちに、本心が表れてしまう。 同情した孫たちはその娘を連れてきて、二人はめでたく結ばれる。
みどころ
祖父の持っている笹は「狂い笹」といい、正常な心ではない事を表します。
「恋に狂う」という表現がありますが、この「狂う」というのは、
気持ちが一つの事に集中してしまい、他の事が判断できない様子を表します。
百歳にもなるのに元気なおじいちゃんですが、恋に身をくねらす様は
かわいらしいと思ってしまいます。見事、意中の娘と結ばれますが、
娘の方は何を思ってOKしたんでしょう。ここはやはり、財産目当てでしょうか。
それとももっと秘密が。。なんていう詮索は狂言には関係ありません。
結ばれたんだからそれでよし。そういう世界です。
全体的に能の物狂の形式で、謡いも能「恋重荷」「松風」「百万」などを もじっているようです。大蔵流では庵梅、比丘貞とならび、 三老曲と呼ばれており、重い習いとなっています。当然の事ながら、 年寄ってから上演します。
文:佐渡のきつね
公演情報