分 類:聟女狂言 夫婦物
登場人物:夫(シテ)、妻
あらすじ
連歌好きの夫に連歌の当があたり、用意をしてくれと妻は頼まれますが、
家にはそんな余裕はありません。愛想を尽かした妻は離縁してもらいますが、
暇の印に箕を一つもらい、それを被って出て行きます。
それを見た夫は思わず「未だ見ぬ二十日の宵の三日月(箕被)は」と詠みますが、
妻が「今宵ぞ出づる身(箕)こそ辛けれ」と付けます。
男は句の出来に感心して妻を呼び戻し仲直りします。
みどころ
台詞を言うだけなら簡単な狂言ですが、夫婦の情愛を描こうとすると 非常に難しくなります。どういう夫婦像を演者が持つか、 そしてそれをどう表現するかが問われる狂言です。
大蔵流と和泉流では詠む歌が違います。和泉流は 「三日月の出づるも惜しき名残かな」「秋(飽き)の形見に暮れ(呉れ)て行く空」 です。語りも入るようで、趣がずいぶんと変わります。
箕といわれても分かり難いですが、ザルと思っておけば良いと思います。
文:佐渡のきつね
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