縄 綯(なわない)

 

分  類:小名狂言 太郎冠者物

登場人物:太郎冠者(シテ)、主人、何某


 あらすじ

 主人から手紙をあずかり何某殿の所へ使いにやってきた太郎冠者は、 主人が博奕で負けて自分が何某殿に渡された事を知ります。 何某殿はさっそく太郎冠者に仕事をさせようとしますが、 主人の裏切りに腹を立てた太郎冠者は難癖をつけて仕事を断ります。
 何某殿は主人の所へ行き、太郎冠者は役に立たないので金で支払ってくれといいます。 主人は、騙して何某殿の所へやったことに太郎冠者が腹を立てていると思い、 自分が太郎冠者をうまく使いこなすところを何某殿に見せる事にします。
 主人の所へ戻された太郎冠者は、縄を綯えとの命令に喜んでしたがい、 縄を綯いはじめます。主人は後ろで縄を持ってやりますが、途中で 何某殿と交代します。そうとは知らない太郎冠者は 何某殿の家の悪口をべらべらとしゃべり、何某殿の怒りを買います。

 みどころ

 早い話が、太郎冠者の愚痴を聞いてあげる狂言です。 嫌といわずに聞いてあげて下さい。
 役者にとって愚痴は難しいようです。本当に愚痴ってしまっては 客席に声が届きませんし、届かそうとすると愚痴に聞こえなくなります。 その兼ね合いが難しく、下手な人のを見ると退屈でこまります。
 聞きたくもない愚痴を聞くことほど辛い事はありませんが、 そこは役者の力量に任せるしかなく、つまらなかったら寝ていて下さい。

文:佐渡のきつね

 

 公演情報

 


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