鐘の音(かねのね)

 

 

別表記:咲華(さっか 和泉流)

分  類:明治以後廃止狂言

登場人物:太郎冠者(シテ)、主、察化


 あらすじ

 主人が連歌の当に当たったが、田舎なので宗匠になるような人がいないので、 都の叔父さんを呼んでくる事になった太郎冠者。都まで来たのは良いが、 叔父さんがどこに住んでいるか聞かないで来てしまった。 仕方なく町中の人に聞いていると、突然叔父さんが現れた。
 叔父さんを連れてかえると、主人はその姿を見ると、「あれは察化という水破だ」 と言うではありませんか。 太郎冠者は縄で縛ろうとしますが、主人はもてなして穏便に帰ってもらおうとします。 仕方なく主人の言いつけ通り察化をもてなしますが、いろいろと粗相をするので、 主人が相手に出てきます。太郎冠者は先ほどの粗相があるので、 主人の言うようにしろと言いつけられますが、主人の口真似をしてしまい 察化は散々な目にあってしまいます。

 みどころ

 お使いを頼まれて都に行くのに、「折角だからいっぱい見物してこよう」 と思うから失敗してしまうのです。
 それにしても迷惑なのは察化の方でしょう。はるばる田舎までやってきたのに 何もできないまま引っ張りまわされてしまうんですからね。 皆さんも気を付けたほうが良いかもしれません。

 前半は末広がりや仏師などと同じ取り違え物、後半は口真似と同じですので、 この狂言のオリジナリティーは中盤にあります。 程よく面白いので、能会で上演される事が多いようです。

文:佐渡のきつね

 公演情報

  


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