
分 類:出家座頭狂言 出家物
登場人物:出家(シテ)、船頭、茶屋
あらすじ
遠国から来た出家が住吉・天王寺に参詣する途中、茶屋で代金を払わないで行こうとするのをとがめられる出家が無一文だと知り、茶屋は、この先の神崎の渡しで船に只で乗れる秀句を教える。
船に乗った出家は船頭に船賃を要求され、「船賃は薩摩守」と言って喜ばせるが、向こう岸に上がって、その心を聞かれてつまってしまう。
みどころ
不正乗車の事をキセルといいますが、その語源は中が空洞になっていて、
吸う所と出す所しかないキセル(たばこを吸う道具)から来ています。
そのキセルよりも前に不正乗車のことを表していたのが、
「薩摩守」です。平家の公達の薩摩守忠度という人物がいたので
薩摩守なのです。まだわかりませんか?忠度=ただのり=ただ乗り
洒落ですね。こういうのを昔は秀句(しゅうく)と呼んでいました。
出家が最後に苦し紛れに青海苔なんていいますが、
最近になってようやく「のり」つながりである事に気が付きました。
文:佐渡のきつね
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