素袍落(すおうおとし)

分  類:小名狂言 太郎冠者物

登場人物:太郎冠者(シテ)、主人、叔父


 あらすじ

 主人が明日、伊勢参宮をすることになりました。もちろん太郎冠者はお供です。 太郎冠者は伯父さんを付け届けに誘ってこいと言われますが、お土産を買うのが面倒なので、 供はまだ決まっていないと言え、と言われます。
 伯父さんはとても気のつく人なので、明日の祝いに一杯ふれまおうといいます。 そのうえ、素袍まで太郎冠者にあげてしまいました。
 一方、主人は太郎冠者の帰りが遅いので迎えに行きます。 すると途中で上機嫌の太郎冠者にであいます。太郎冠者は酔って舞いだしますが、 素袍を落としてしまいます。主人はそれをみて事情を察し、 太郎冠者をからかいますが、太郎冠者は素袍を取りかえし歩いてゆきます。

 みどころ

 歌舞伎にも取り入れられた名作です。 伯父さんとのやりとりが良くできています。よくよく言動を分析していくと 三人ともちゃんとした人物設定ができているようです。 そのあたりが名作となるゆえんでしょう。
 名人二人が太郎冠者と伯父を演じると、時間を忘れてしまいます。 難易度では木六駄の方が上ですが、それよりは演じやすく、 簡素な構造になっているので、非常によく上演されますが、 何度見ても飽きません。

文:佐渡のきつね

 

 公演情報

 


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