唐相撲(とうずもう)

 

別表記:唐人相撲(とうじんずもう 和泉流)

分  類:脇狂言 その他

登場人物:相撲取(シテ)、通辞、皇帝、官人(立衆)、髭掻き


 あらすじ

 中国へ渡った相撲取りが日本に帰りたいと思い皇帝に暇乞いをする。 皇帝は最後に相撲が見たいといい、官人たちが相手になるが、みな投げ飛ばされる。 ついには皇帝が相手になるが、相撲取りは投げ飛ばしてしまう。

 みどころ

抱 腹 絶 倒
奇 想 天 外

 

 能楽史上最強の演目。総勢三十名余りが舞台せましと並び、 相撲を盛り上げます。相撲の手も奇抜なものばかりで、 目付柱によじ登ることもあります。 衣装も唐服カルサンという、唐相撲専用の衣装で、 楽器や武器などこの曲専用の小道具も多数。 さらに、台詞はほとんどがでたらめな中国語で、 唐音とよばれる歌を大合唱したりもします。
 これを見ずに狂言はもちろん、能楽を語ってはいけません。 もっとも人数を必要とする能「夜討曽我 十番斬」ですら、 16人。地謡を入れても24人。ところが唐相撲では 30人以上が出てくるのです。それだけで圧巻ですが、 なにからなにまでおかしくて、笑い死ぬかもしれません。 ぜひ見てください。

 うんちく

 唐相撲は役者を集めるのも大変ですが、装束を集めるのも大変です。 現在では唐相撲の装束がそろっているのは、大蔵流茂山千五郎家と 和泉流野村万蔵家だけです。そのため、上演頻度は低くなっています。
 千五郎家の装束は日露戦争後、現千作・千之丞師を産んだ寿賀おばあちゃんが 一人ですべてを縫い上げました。そのため、派手な千五郎家の狂言と唐相撲は 相性もよかったことから、唐相撲は千五郎家のお家芸とも呼ばれています。


ワンスイワンスイチンプルポー

文:佐渡のきつね

 

 公演情報

 


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