土 筆(つくづくし)


仲良く、春の野原で、土筆採り。
この後、だんだん仲が悪くなっていきます。 

 

別 読 み:どひつ(大蔵流山本家)

別 表 記:歌争(うたあらそい:和泉流)

分  類:集狂言 争い物

登場人物:誘い手(シテ)、誘われ手


 あらすじ

 野遊びに出かけた二人の男が、ツクシや芍薬を見て、歌を詠み古歌を挙げるが、その引き歌のことばを間違えていることが原因で口争いをし、相撲を取ることとなる。


「イーヤァー、ヤットナ!」
狂言の場合、争いの決着手段は、大抵相撲で勝負。
(この演者は、実にコミカルな人でして・・・)

 

 みどころ

 はじめはとても仲の良い二人が、次第に険悪な雰囲気になっていくのがこの狂言の面白いところ。 えらそうに古歌を詠むのだが、所詮は庶民。どこでどう聞き間違えたのか「風 騒ぐなり」を 「風騒 ぐんなり」と言ったり、「咲くや この花」を「しゃくやくの花」と馬鹿なことを 言ってしまう。歌を詠むという高尚なことをしながら、そこから罵り合い、取っ組み合いという下世話な展開になるのが魅力である。
 また、誘い手も誘われ手もほぼ同じ動き・台詞なので、“
対称的な二人”になるか“対照的な二人”になるかでも曲の雰囲気が随分変わるものである。

 知っ得?

・芍薬は漢方薬で使われます。
・土筆を摘む前に「いえづとに致そうでは御座らぬか」という台詞がありますが、漢字で書くと
家土産となります。

文:藤野正也

 公演情報

'98 4/29(水・祝) 三大学狂言会(春の会)
          於 京都・八坂神社能舞台

 


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