分 類:鬼山伏狂言 能がかり物
登場人物:通圓の霊(シテ)、旅僧、所の者
あらすじ
旅僧が宇治橋のたもとに来ると、茶屋の前にいわくありげに花が添えられてある。 地元の人に聞くと、昔、茶の点て死にをした通圓という茶屋坊主の命日と答える。 僧が念仏を唱えていると通圓の霊が現れ、茶の点て死にをしたありさまを 僧に見せ消えていく。
みどころ
いわゆる「能がかり」狂言の中でも、もっとも完成度の高い作品です。
能がかりとは、文字どおり能のパロディで、その形式どおり演じるものの、
料理された蛸であったり、飛ぶのが下手な蝉などが主役なので、
能とのギャップを楽しむという作品です。
そのため、能を知らない人にはまったく楽しめません。
さらに、この通圓は能「頼政」の後場を一字一句パロディに
しているので、能「頼政」の謡を知らないと
その面白さには到達できません。
現在でも宇治橋のたもとには通圓茶屋がありますので、 宇治へ行かれる際には立ち寄り一見してください。
文:佐渡のきつね
公演情報